【銘柄診断】三菱重工業は世界的なガスタービン市場の拡大で成長路線目指す

2012年7月2日 15:50

  三菱重工業 <7011> が浮上態勢に入ろうとしている。前2012年3月期決算は営業利益が1119億円と前々期比10%増益を達成し、今2013年3月期は営業利益1200臆円、前期比7%増益が見込まれている。

  業績は順調に推移しているのだが、増益率の物足りなさが人気の盛り上がりを阻害しているようだ。主力の原動機についてリーマン・ショック直後に受注した低採算案件の受注が売上げに立つことで利益率が悪化することが今3月期小幅増益にとどまる要因。

  福島原発の事故を契機に各国の電力政策が激変しているが、今後は二酸化炭素の排出が少なく発電コストの低いガス発電のウェートが高まるものと見られている。

  同社はこの分野で発電効率の高いガスタービン・コンバインドサイクルという絶対的な切り札を持っている。実際、シェールガス開発が推進されている米国に加え、中国やインドでもガスタービン市場の拡大の兆しが見えてきている。

  今3月期の見通しも最低ラインの提示で、ここからどの程度積み上がっていくかの問題だ。そうした実力を認識した個人投資家の買いが膨らんできている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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