【銘柄診断】三井物産は商品市況の底打ちを受け見直しへ、指標はすべて超割安

2012年7月2日 15:49

  三井物産 <8031> がようやく動意づいてきた。下げ続けていた国際商品指数CRB指数が6月21日で底を打ち、反転相場に入ってきたことが支援材料となっている。

  PERは5.4倍に過ぎないし、PBRは0.8倍、配当利回りに至っては4.7%と、投資指標はとにかくすべてが超割安で、見直しの目が向くのはタイミングの問題でもあった。もともと株価のポテンシャルは圧倒的に高く、ひとたび動き出せば、買いがどんどん流入してくる銘柄である。

  今2013年3月期は鉄鋼原料(鉄鉱石、原料炭)の年間平均販売価格の下落などが見込まれるため、純利益は4000臆円と7%減益が想定されている。しかし種々の前提条件を勘案すると今3月期業績は増額の方向が予想される。しかも、これまでの積極的な投融資による資源関連の上流権益拡大などが寄与、来期以降は成長路線に乗る。

  世界経済のグローバル化が進む中、総合商社が果たす役割は大きく、株価の割安訂正高の動きは無ければおかしい存在だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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