【銘柄診断】JVCケンウッドは前期復配、今期増配へ、業績の立ち直りを評価

2012年7月1日 16:53

  JVCケンウッド <6632> は6月4日の231円を底値に戻り相場に転じてきたが、リバウンド力は弱々しく、全般相場の戻りに遅れを取っている。

  前2012年3月期決算は営業利益が128億1300万円と前々期比1%減にとどまった。さらに、回復が期待されていた今2013年3月期業績も営業利益140億円、前期比9%増と思ったほどには回復しない見通しが明らかになり、やや失望ムードが強まっていることが株価のさえない要因だろう。ただ、前2012年3月期に統合後初の配当を実施し、今2013年3月期は年間配当を5円増やして10円にすることを公表している。

  世界的な自動車販売の伸びを追い風に、会社側が業績回復が軌道に乗っていることに自信を持っている現われだろう。従ってアナリスト筋も今3月期の増額修正、来2014年3月期の大幅増進を想定する声が強まっている。現在のPER5.5倍はかなりの評価不足の水準だろう。本格出直りを待つ展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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