【銘柄診断】井関農機は中国向けが好調、前期は6期振りに復配し今期は増配へ
2012年6月30日 14:46
井関農機 <6310> が鋭角的な戻り相場に転じてきている。田植え機などを中国に輸出しており、ここへきての中国関連株の出直りに連動している。
東日本大震災の影響による国内販売の落ち込みで前2012年3月期は営業利益42億3100万円と前々期比51%の大幅増益を達成し、今2013年3月期も営業利益46億円と、前期比9%増の連続増益が見込まれている。中国では農機補助金制度が拡充されており、田植機の売上げ増につながっている。
今3月期は普及拡大が想定されるタバコ移植機などを本格投入する方針で、中国向けの売り上げ増が業績を牽引するパターンだ。また、大震災の復旧に伴う被災農地の営農再開などで国内向けも好調に推移する見込みで、一種の震災関連としての資質も持つ。
前3月期は1円50銭とわずかだが、6期ぶりに復配へ進み、今3月期についても期初予想で2~3円へ増配を公表しており、会社側も先行きに自信を持ち始めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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