【銘柄診断】扶桑薬品工業は戻り相場にエンジンかかる、フシ払いへチャレンジ

2012年6月30日 14:31

  扶桑薬品工業 <4538> は6月4日の192円の年初来安値を底値に出直り相場にエンジンがかかりつつある。

  東日本大震災により主力の茨城工場の立体自動倉庫が被災し一時出荷停止になったほか、東北・関東地域での物流の混乱の影響も加わり、前2012年3月期は前々期比77%の大幅減益に見舞われたが、そうした特殊要因が一巡する今2013年3月期は営業利益25億円と前期比5.2倍増益が見込まれている。

  人工腎臓用透析剤キンダリーの新製品である4号シリーズ、血液分析器アイ・スタットおよび前立腺疾患治療剤セルニルトン錠の3主要品目を中心に販売促進を図る方針だ。

  特に、人工透析製品については迅速かつ安定的な供給を行うために建設した岡山・茨城両工場の生産力を増強する。

  2月28日の年初来高値以後、何回か訪れた戻り相場では人気化場面はごく短期にとどまっているのに対し、今回は6月4日から時間をかけて上昇してきており、従来とはニュアンスを異にするようだ。正念場の240円台突破へチャレンジの動きになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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