【銘柄診断】スターフライヤーは日航再上場を先取りして直近IPO人気が再燃し反発

2012年6月30日 14:25

  スターフライヤー <9206> (東2)は29日、107円高の2587円まで上げて3日ぶりに反発し、6月27日につけた株式分割権利落ち後の高値2590円を射程圏に捉えた。

  今年9月に再上場が観測されている日本航空の高人気化を先取り、昨年12月に新規株式公開(IPO)された同社株に直近IPO株買いが増勢となっており、今年6月にIPOされた4銘柄が、いずれも公開価格を上回る初値をつけたことも側面から支援した。

  同社は、内外航空会社の競争が激化するなか、24時間運用の北九州空港をベースに国内外路線に就航、使用する機材・エンジンを1種類に限定して運航コストの削減と効率化を実現して競争力を強化している。

  株価は、昨年12月に公開価格3180円でIPOされ、5500円で初値をつけて6030円まで買い進まれ、3145円まで下落、3月期決算、中期経営計画とともに発表された株式分割(1対2)で4000円台まで戻して3450円で分割権利を落とした。落ち後は落ち妥当値から底上げ高値を追った。

  今3月期業績は、増収・連続減益を予想、純利益は、8億4300万円(前期比12%減)としたが、業績面では中期計画の2014年度目標純利益20億円がポジティブに評価された。投資採算的には割高だが、日航再上場へ向け関連思惑が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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