リブセンスは連日の分割落ち後高値、株式分割銘柄は売買金額半減株がより好パフォーマンス?!=浅妻昭治

2012年6月29日 12:40

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  リブセンス <6054> (東マ)は29日、510円高の3510円まで上げて、前日に続き株式分割権利落ち後の高値を更新した。前場終値は、40円安の2960円。

  全般相場が膠着し、内需株シフトを強めるなか、直近IPO(新規株式公開)株人気が高まり買い増勢となっているものだが、株式分割(1対2)で単元株当たりの売買金額が、株式分割前に比べ半減したことも、売買活発化につながっている。

  株価水準自体も、6月26日の権利付き最終日終値5000円に対して、権利落ちの27日は2600円で寄り付き、きょうの高値まで落ち妥当値を上回る好パフォーマンスを示している。

  同様に株式分割(1対200)の権利落ち後に単元株制度を採用して売買金額が半減したのが、JT <2914> で、きょう29日は、67円安の2326円まで下げて急反落しているが、株価水準自体は、落ち妥当値を上回っている。

  6月27日に株式分割の権利を落とした銘柄は、18銘柄の達しているが、このうち売買代金が半減した銘柄は、半分の9銘柄となっている。楽天 <4755> (JQS)も、1対100の株式分割を実施したが、単元株式数は1株から100株に変更、売買代金そのものは変わらない。今後、売買代金半減銘柄とパフォーマンスに格差が生じるか要注目ということになる。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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