【銘柄診断】日東電工はタブレット端末への相次ぐ進出でV字回復業績を見直し続伸

2012年6月28日 13:06

  日東電工 <6988> は28日、50円高の3360円まで上げて続伸している。前日27日に米国でグーグルが、自社製の新型タブレット端末の発売を発表するなど、大手各社の新規進出が続いており、同社にも関連人気が高まっており、今3月期業績のV字回復を見直し下げ過ぎ訂正買いが続いている。

  同社株は、今年1月に前3月期業績を再下方修正、減益転換率を悪化させたが、悪材料出尽くしとして年初来高値3560円をつけ、続く今期業績は、V字回復を予想、市場コンセンサスを上回ったものの、今度は好材料出尽くし感から2954円まで調整した。

  今期業績は、売り上げ6600億円(前期比8%増)、経常利益710億円(同21%増)、純利益500億円(同60%増)と予想されている。オプトエレクトロニクスで情報機能材料が、引き続きスマートフォンやタブレットPC向けに需要を拡大し、インダストリアルテープも、自動車業界向け製品が、回復して順調に推移していることなどが寄与する。

  また同社が、6月12日に発表した5月月次売上高は、前年同月比4%増と昨年9月以来の8カ月ぶりにプラスとなったが、このうち情報機能材料は、前月3月に対して11%増と伸びるなど業績V字回復を裏付けた。

  株価は、年初来高値から6月4日安値までの調整幅の半値戻しをクリアしているが、PER11倍台と割安であり、一段の戻りにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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