【銘柄診断】ユナイテッドアローズは連日の高値、積極出店策に業績上ぶれ観測報道がオン

2012年6月28日 12:52

  ユナイテッドアローズ <7606> は28日、21円高の1992円まで上げて続伸し、連日の年初来高値更新となっている。

  同社は、今年5月22日に開業した「東京スカイツリー」の付帯商業施設「東京ソラマチ」への新規出店に続き、9月3日には再開発された大丸東京店への都内百貨店へ初出店として新規出店するなど積極店舗策を継続しており、6月15日発売の東洋経済会社四季報では、今3月期業績の上ぶれ観測されたことも加わり、内需割安株買いが増勢となっており、アパレル関連のSPA(製造小売り)業界で、月次売上高が、業界大手と対照的に連続プラスとなる「勝ち組」展開も見直されている。

  同社は、子会社を含めて多様な業態店を展開、今期も、新規出店を39店、退店5店舗(前期実績同35店、5店舗)と積極継続する。これに商品品揃えの精度向上が加わり、今期業績は増収増益と続伸、純利益は、64億1400万円(前期比27%増)と連続の過去最高更新を予想している。この予想に対して東洋経済会社四季報夏号は、純利益が、65億8000万円と上ぶれを観測、株価上ぶれの引き金となった。

  株価は、前期業績の再上方修正に期末配当の増配が加わって1960円まで上ぶれ、いったん利益確定売りでスピード調整したあと高値追いと騰勢を強めてきた。PERは9倍台と割安であり、次の上値フシとして2007年7月高値2180円が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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