【銘柄診断】ジーエヌアイグループは好材料への反応度が鈍る、課題は収益向上

2012年6月27日 16:40

  ジーエヌアイグループ <2160> (東マ)は2月1日に143円まで買い進まれたものの、その後は整理気分の強い展開になっている。

  そして、今2012年12月期の第1四半期の業績において営業損失1億2400万円と低調だったことを受け、失望売りがかさみ、決算発表後の5月15日に60円まで売り込まれた。ただ、そこからさらに売り込む動きはなく、その後は小戻し相場に転じてきている。

  6月12日には中国子会社の上海ジェノミクスが抗炎症・低分子化合物の「F647(ピルフェニドン)」とその誘導体「F351」が新たに放射線性肺損傷治療用途で特許を取得したことが明らかになった。こうした好材料への評価はほんの短時間で終わってしまい、やや材料としての鮮度が落ちているニュアンスだ。

  F647(ピルフェニドン)については、特発性肺線維症(IPF)の治療薬として中国で新薬承認を取得。現在生産体制への移行を進めている。やや材料では動かない状況となっているだけに、現実の収益アップが本格展開へ向けて必須の材料になりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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