地球に近づく小惑星は宇宙戦艦のレーザー砲で対処せよ

2012年6月26日 19:16

taraiok 曰く、 映画の世界では、「地球に小惑星が衝突して人類が滅亡する」というモチーフは多い。実際に小惑星接近がニュースになることもよくある。確率は低いとはいえ、小惑星の激突が起きそうになった場合に備え、どう対策するかは常に考えておく必要はありそうだ。その回答として、コーネル大学の「Massimiliano Vasile」氏と「Chrisite Maddock」氏の二人が共同執筆した論文が報道機関などでちょっとした話題になっているという(BBCコーネル大学論文概要/.J過去記事本家/.)。

 提案されているのは、宇宙船に搭載した太陽電池駆動のレーザー砲によって小惑星の軌道をズラすというもの。こうした内容は映画などでもを良くあるが、彼らの案では、小惑星を動かすほどの偏向推力を得るために、宇宙船は複数(艦隊と呼べるレベルで)用意するものだという。また現在の技術で製造可能な小型宇宙船で実現可能だとしている。

 本家タレコミ人は、宇宙船艦隊のハイジャックや墜落、レーザーによる地球への攻撃の可能性など、この野心的な案が全人類の利益になるかどうか疑問を呈しているが、本家コメント欄では「(レーザーは)地球の大気層を貫けるほどの威力はない」といった冷静な意見が多いようだ。

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