日産、中国・大連に新工場を建設 約625億円を投資
2012年6月25日 14:56
日産自動車の中国における合弁会社である東風汽車有限公司(本社:湖北省武漢市)は25日、中国遼寧省の大連市に、最大50億人民元(約625億円)を投資し、新しい生産工場を建設すると発表した。新工場ではニッサンブランドの乗用車を生産する予定。2014年の生産開始当初の生産能力は15万台となり、最終的には最大で30万台まで能力を拡大する計画。
日産の西川廣人副社長は、同日行われた新工場の定礎式に出席し、「中国は現在、日産にとって最大の市場であり、今後も日産の成長にとって最も重要な原動力のひとつであり続けるだろう。中国東北部に位置する大連工場は、華南の花都工場、華中の襄陽工場、中原の鄭州工場とともに、2015年までに中国における販売台数を200万台にするという日産の目標を達成するための重要なサプライベースとなる。大連における新工場建設は、中国市場での日産のコミットメントを再確認するものであり、今後も中国全土のお客さまに高品質の商品をお届けしていきたいという意気込みを改めて示すもの」と語った。
また、東風汽車は、2014年までに大連市政府が行うパイロットプログラムへ、ヴェヌーシアブランドの電気自動車(EV)を1,000台供給することに合意した。大連市は、代替エネルギー車のパイロットシティとして、東風汽車と協力し、EVの普及とそれを支えるインフラの展開を促進していく。なお、東風汽車は、今年4月に開催された2012年北京国際モーターショーに、ヴェヌーシアEVコンセプトを出展している。
東風汽車の中村公泰総裁は、「私たちは、大連市政府の協力の下、1,000台のEVを供給することによって同市の計画に貢献できることを非常に楽しみにしている。日産は、ゼロ・エミッションでグローバルリーダーとなることを目指している。そして、EVは中国市場において最も実現可能性の高い代替エネルギー車であると確信している。私たちは、日産の先進的なゼロ・エミッション技術をベースとしたヴェヌーシアブランドのEVを投入する計画であり、中国政府のビジョン達成のために今後も政府、地方政府と協力していく」と述べている。