【銘柄診断】三菱重工業は個人投資家の押し目買い機運強い、今期も増額が有力

2012年6月22日 15:43

  三菱重工業 <7011> は下値調べの低調な動きを余儀なくされているが、押し目買い機運は高まっている。米国カリフォルニア州のサンオノフレ原子力発電所で三菱重工製の蒸気発生器の配管に「異常な摩擦」が多数見つかったのは設計に問題があったと、6月20日に外電で伝えられ、当日の株価は309円と年初来の安値に売り込まれた。

  しかし、その下げに対し、個人投資家が猛然と押し目買いに動き、株価も底打ちムードが台頭しつつある。今2013年3月期の営業利益は1200億円と前期比7%増益見込みと増益率が物足りなく、これまでの低調な株価にはそうしたところが反映されていた。

  原動機部門でリーマン・ショック後の低採算受注が反映することが要因だが、航空・宇宙部門などの採算改善でカバー、今3月期の営業利益は1340億円に増額の公算が大きいとみるアナリストが多い。同社のPBR0.8倍台はかなり割安感を誘う水準だ。原動機の採算悪化は一時的で、新興国のエネルギー需要は趨勢的に増加する方向にあり、同社の中期的な見通しの明るさを支えている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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