【銘柄診断】日野自動車はトラックが国内も海外も伸びる、逆日歩も支援要因

2012年6月21日 16:00

  日野自動車 <7205> は6月5日の安値481円をボトムに出直り相場に突入してきた。前2012年3月期の30%の営業増益に続き、今2013年3月期も営業利益470億円と前期比25%の増益が見込まれている。

  従って4月2日の高値612円から6月の安値481円まで22%も下げた要因は見当たらず、全般の波乱に巻き込まれたものだろう。国内では復興需要の本格化でトラックの売上げが拡大し、海外でも需要好調が続く見通しにある。

  また、2015年3月期を最終年度とする中期経営計画が明らかになっているが、最終年度の営業利益は750億円と、今3月期比60%増が見込まれている。戦略として注目されるのは生産体制の再構築。海外ではインドネシアとタイを中核的な生産拠点に育て、最重点市場として位置づけるアセアン地域での拡販につなげる点。

  直近の信用残は売り残142万株、買い69万株と大幅売り長で、日証金では逆日歩も発生するなど、好需給も株価の戻りをフォローすることになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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