ジャパンベストレスキューシステムは連日高値、IPO類似株の人気化再現にトライヤル?!=浅妻昭治
2012年6月21日 10:49
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
ジャパンベストレスキューシステム <2453> (東1)は21日、2700円高の7万9700円と2日間の変わらずを含めて6営業日続伸して始まり、連日の年初来高値更新となっている。
直接の買い材料は、前日20日大引け後に発表した水の救急車(名古屋市昭和区)の株式取得、子会社化だが、このほか、もう一つの潜在材料として注目されているのが、7月13日に同社と同業の水廻り、鍵などの日常生活のトラブル全般を解決するサービスを提供するアクトコール <6064> (東マ)が、東証マザーズに新規株式公開(IPO)されることに関連する類似企業人気の高まりへの期待である。
IPO類似企業買いは、かつてのIPOブーム時は、IPO株の上場前の前景気を煽るとともに、上場後の高株価との比較感が働き大きく買い上げられるケースが多く、一つの有望投資セクターとして位置付けられていた。ただ、ライブドア事件以来のIPO人気の低迷、IPO企業数の減少、大物IPOの払底などから、この類似企業買いも姿を消していた。
今年5月も、米国のフェイスブックのIPOに関連して、国内市場でもソーシャルネットワーキング銘柄に類似企業買いが先行したが、フェイスブックの株価そのものが、IPO後に公開価格を大きく下回るなど低迷したことが響き、失速を余儀なくされた。
アクトコールの公開価格は、7月4日に決定される予定だが、想定価格1700円は、PER11倍台と割安で想定価格換算の資金吸収額も5億円弱と小規模なことから人気化も予想されている。今年9月には日本航空が再上場予想にあり、これを先取りして航空各社の株価が動意付いているなか、JBRも、類似銘柄人気が高まるかトライアルする展開が続きそうだ。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)
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