【銘柄診断】ルネサスエレクトロニクスは大幅安の後でリバウンド余力は大きい

2012年6月18日 21:01

  ルネサスエレクトロニクス <6723> は5月29日の198円をボトムにV字型の戻りに転じてきた。再建へ向けてのポイントとなる資金融資について、主要株主のNEC <6701> と日立製作所 <6501> 、三菱電機 <6503> の3社が金融支援する方向で最終調整に入ったと報じられたことが手掛かり材料。ただ、経営再建への見通しはまだまだ流動的。

  従業員の約3割に当たる最大1万4000人の人員削減案を検討中だが、退職金などのリストラ費用を賄うには1000億円超の資本増強が必要と見られており、本当に再建軌道に乗れるのかどうかはこれからの問題だ。

  直近の信用の取組みは売り309万株、買い283万株と大幅な売り長状態にある。当面は買い戻し先行に戻りトライの動きが想定されるが、その後は次第に経営再建への道筋を吟味することになりそう。

  2月の高値619円から5月29日の198円まで株価は3分の1と大きな下げを経験しており、リバウンド相場もそれなりの大きさになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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