【銘柄診断】アップルインターナショナルは足元の収益環境厳しく先行き流動的
2012年6月17日 16:43
アップルインターナショナル <2788> (東マ)は5月28日の6400円をボトムに出直り機運を強めている。
今2012年12月期の第1四半期決算では純利益が1億3800万円と黒字を計上、前年同期の2900万円の営業損失から大幅な改善を示したことが評価されている。ただ、これは為替差益などの寄与によるもの。
国内の中古車の取扱い数量低迷、中国市場での自動車販売の競争激化などにより、営業利益段階では5800万円の損失(前年同期5700万円の黒字)と実態は低迷している。
今12月期通期では営業利益6億9300万、前年同期比84%増の大幅好転見通しは据え置いた。もっとも四半期ベースでの営業利益の推移は前12月期第3四半期に赤字に転落して以降、第4四半期、そして今12月期第1四半期と、3四半期連続して損失を計上するなど、足元の状況は厳しい。
2月に会計監査法人の変更を表明した後、前会計監査法人が報告書について意見を表明しないことが明らかになるなど、今後の業績動向についてやや不透明感が強まっている印象だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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