【銘柄診断】ピーシーデポコーポレーションは短期資金が流入し、波乱の足取り
2012年6月16日 09:41
ピーシーデポコーポレーション <7618> (JQS)は波乱色の強い展開になっている。6月12日に商い急増のうちに2万3600円へいきなり急騰、翌13日は出来高が急減して大幅安。そして14日はボリュームこそアップしたが値動き的には続落と、掴みどころのない足取りだ。手掛かり材料も見当たらないだけに、短期の値幅取り資金の流入と推定される。
従って今後も介入筋の意思次第となってくるが、通常はきわめて商いの薄い株とあって、経験則からいえば商いが細ったら一相場終了のシグナルと言える。
前2012年3月期の営業利益は5億5300万円と前々期比60%の大幅減益に見舞われた。今2013年3月期は6億8000万円と前期比22%増益が見込まれている。
しいて言えば業績回復が手掛かりになるが、同社の主力事業はパソコン販売。世帯普及率が80%を超え、需要の中心は買い替え、あるいは買い増し。積極的な店舗展開で増益に転じるにしても、成長には限界がある。配当利回りは3.6%とそれなりに妙味がある水準で、目先人気が剥落しても大きく突っ込む場面はなさそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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