【銘柄診断】アイ・ケイ・ケイは反落、調整幅の半値戻し水準まではリバウンド

2012年6月15日 16:55

  アイ・ケイ・ケイ <2198> (東2)は15日、4円安の700円と続落した。同社の業績は、前期に東日本大震災の影響で被災地のいわき支店が一時的に営業を停止、挙式・披露宴が延期、キャンセルされ、大震災・原発事故による減損損失、災害損失も計上したことから大きく減益転換、純利益は2億1400万円(前々期比74%減)と落ち込んだ。

  これに対して今期は、前期開設の富山支店レストランなどの3店舗の通期フル稼働から増益転換を予想、今年5月にはこの3店舗の好調推移にいわき支店の想定以上の好転を要因に第2半期(2Q)累計・10月通期業績を上方修正した。

  このうち通期業績は、期初予想より売り上げを2億3000万円、経常利益を1億7000万円引き上げ、純利益は、法人税率引き下げに伴う繰延税金資産の一部取り崩しで据え置きとしたが、8億9000万円(前期比4.1倍)とV字回復し、2010年10月期の過去最高(8億4300万円)を更新する。

  株価は、株式分割権利落ち後高値831円から同安値596円まで調整し、業績上方修正とその増額2Q累計決算発表をテコに調整幅の半値戻し水準までリバウンドした。PER5倍台の超割安修正で投資セオリーの「半値戻しは全値戻し」を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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