日産、「NV350キャラバン」を発売 11年ぶりのフルモデルチェンジ

2012年6月15日 11:26

 日産自動車は「キャラバン」をフルモデルチェンジし、新たに名称を「NV350キャラバン」と改め、6月15日より全国一斉に発売する。ディーゼルエンジン搭載モデルとスーパーロングボディについては7月13日の発売となる。また、ワイドバージョン車については今年冬頃の投入を計画しているという。価格は197万8,200円(税込)から。

 1973年の初代モデルの発売以来、「キャラバン」は商用車の基本性能を継続的に向上させながら、仕事だけでなく趣味やレジャーなど、あらゆるシーンで多目的に使用できる本格的商用車として高く評価されてきた。11年ぶりのフルモデルチェンジとなる5代目の「NV350キャラバン」は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン共に「クラストップレベルの低燃費」を実現。また、「堂々として存在感のあるデザイン」に加えて、「広くて使い勝手の良い荷室空間」を実現している。さらに、使う人の利便性、快適性を向上させる「これまでの商用車にはない先進装備」を採用した。

 新開発のクリーンディーゼル・テクノロジーを駆使した「YD25DDTi」エンジンは、燃費を大幅に向上させ、12.2km/L(JC08モード)というクラストップレベルの低燃費を実現している。ガソリンエンジンも、「QR20DE」、「QR25DE」ともに燃費技術の積み上げにより、「QR20DE」エンジンは9.9km/L(JC08モード)、「QR25DE」エンジンは9.1km/L(JC08モード)と、クラストップレベルの燃費性能を達成した。

 エクステリアは、荷室スペースを最大限に確保した新しいレイアウトとホイールベースを拡大することにより、安定感のあるスタイルを実現している。ボクシーなプロポーションながら、フロント部やコーナー部を大きくラウンドさせ、さらにボディサイドは極力大きな面構成のデザインを採用することで、クリーンでモダンなデザインとしている。

 荷室は、荷室長を4ナンバー小型商用車でクラストップの3050mmとし、余裕ある積載性を実現している。また、広くなった荷室空間を乗員と積載物とで最大限活用できるよう、長尺物を収納しても後席に1人座ることが可能な5:5分割可倒式シートを採用し、荷室側面のパネルにも、顧客の使い勝手に合わせて荷室をより使いやすくアレンジできるラゲッジユーティリティナットを装備している。さらに、商用車初となるプッシュエンジンスターターや、インテリジェントキー、足踏み式パーキングブレーキ、メーターパネル中央の車両情報ディスプレイなどの魅力的な装備を搭載し、利便性、快適性を向上させた。

 新型「NV350キャラバン」は、「平成27年度燃費基準+10%低減レベル」、「平成27年度燃費基準+5%低減レベル」、「平成27年度燃費基準」のいずれかを達成している。ディーゼルAT車に加え、ガソリン「QR20DE」エンジン全車についても、国土交通省の「平成21年基準排出ガス50%低減レベル」認定とあわせて、「環境対応車普及促進税制(エコカー減税)」による減税措置により、自動車取得税及び自動車重量税が一部の車型、グレードで減税となる。なお、新型「NV350キャラバン」はバン全車がエコカー補助金の対象となる。

 また、新型「NV350キャラバン」は今後、日本を皮切りにグローバルに投入していくという。

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