【銘柄診断】ツガミはスマフォ特需一巡懸念から下落続いたが底入れも

2012年6月14日 17:41

  ツガミ <6101> が年初来安値をつけて低調展開を強いられている。今2013年3月期の業績は営業利益88億円と前期比2.2倍の大幅増益が見込まれている。スマートフォン向けの需要拡大で自動旋盤ならびに転造盤・専用機のタッピングセンタが伸長しているほか、同社が強みを持つHDD向け工作機械が洪水の影響を受けたタイの復興需要が増加する見通し。

  ただ、5月10日に発表された好業績見通しも株価の低落傾向に歯止めをかけることができなかった。業績好調の好材料は3月28日の990円高値で消化されてしまったようだ。ポイントは、今3月期の大幅増益を受けた後の来2014年3月期以降の動向。スマートフォンの需要一巡で今3月期後半以降は伸び悩むとの見方も出ており、中国経済の減速傾向が強まっていることも先行き不透明感を強くしている。

  ただ、ここ個人投資家の押し目買いが積極的に流入しているだけに、調整切り上げのタイミングを模索する局面に入ったと思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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