【銘柄診断】リコーは足元の収益回復が急ピッチ、レーティング引上げも相次ぐ
2012年6月14日 17:32
リコー <7752> は3月19日の高値852円から整理に入り、6月4日には529円の安値まで売り込まれた。人員削減などに伴う構造改革費用、東日本大震災およびタイの洪水をきっかけとした生産稼働率の低下、のれん代および長期性資産の減損などで前2012年3月期は180億円の営業損失に見舞われた。
赤字転落は史上初のことになるが、今2013年3月期は一転、700億円の営業利益計上へ一気に盛り返す。オフィス向け複写機やプリンタの需要好転が業績を押し上げる見通し。
4半期ベースでの営業利益の推移は前3月期の第2四半期が117億円、第3四半期が348億円のそれぞれ損失に見舞われたが、第4四半期は185億円の利益を計上するなど、足元の好転が顕著。
そうした実態を踏まえ、アナリスト筋のレーティング引き上げも相次いでおり、株価見直しにインパクトを与えている。配当利回り4.2%というだけで株価の下値不安が乏しい状況だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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