【銘柄診断】東レは押し目限界でリバウンド相場へ転じる、本格収益アップを待つ

2012年6月14日 17:21

  東レ <3402> は3月27日に高値を示現、微調整を入れた後再び買い直され、4月27日には627円まで買い進まれたが、新展開に足を踏み入れることなく調整に転じたことで、その後は処分売りが先行する流れとなっている。

  6月4日には501円の安値に売り込まれたが、3月高値へ向けての起点となった1月16日の536円を下回ったことで次第に押し目買い気運が強まっている。前2012年3月期は営業利益1077億円、前々期比8%増とピーク利益を更新し、今2013年3月期も営業利益1077億円と、前期比7%増、連続のピーク更新が見込まれるなど業績は好調。

  炭素繊維や繊維事業が牽引し、中期計画では来2014年3月期には営業利益1500億円への上伸が想定されている。炭素繊維の拡大など、材料的にはこれまで何回も伝えられてきたことで、やや材料としての感応度が落ちてきたことが株価低調の要因だろう。

  現在のPERは12.9倍と決して割高ではないが、PERがさらに割安になるほどに収益アップを達成した時、株価は本格的な出直り相場に転じることになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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