オウケイウェイヴは10連騰も連続ストップ高は6日間でストップ?=浅妻昭治

2012年6月13日 12:48

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  オウケイウェイヴ <3808> (名セ)は、きょう前場は2万9000円高の19万5000円と10営業日続伸し、連日の年初来高値更新となったあと、1万5000円安と反落し、また5000円高と反発している。同社株は、6月5日以来、6営業日連続してストップ高しており、現段階ではこのストップ高が、ストップする値動きにとどまっている。

  この連続ストップ高の間、同社株の制限値幅が通常の倍に拡大され、それでもストップ高を演じたが、きょう13日は、前日12日大引けで制限値幅拡大の条件に合致せず、ストップ高水準が通常の4万円に戻されており、残り半場中に再騰してあと1万1000円高してストップ高するか注目されることになる。

  連続ストップ高の引き金になったのは、同じソーシャルサイトを展開している米国のフェイスブックの新規株式公開と、同社が今年6月1日に発表した株式分割である。株式分割は、全国証券取引所が進めている「売買単位集約行動計画」に沿って、単元株式数を100株とする単元株制度を採用するために実施するもので、6月30日を基準日に1株を100株に分割する。

  株価は、この株式分割発表以来、わずか7日半できょう前場高値まで4.7倍の大化けとなった。5月2日開示の今6月期第3四半期業績は減益転換し、フェイスブックの上場人気も不発となっており、株式分割だけで連続ストップ高するのはやや片肺飛行の傾向もある。成層圏での燃料切れで、今度はストップ安懸念も台頭するかもしれず、権利付き最終日の6月26日に向けて強弱感は激しく対立しそうだ。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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