【銘柄診断】エイチ・アイ・エスは連続の最高純益業績、期末増配を見直し割安修正で急続伸
2012年6月12日 17:16
エイチ・アイ・エス <9603> は12日、102円高の2602円まで上げて急続伸した。5月28日に上方修正した今10月期第2四半期(2Q)累計決算とともに期末配当の増配を6月8日に発表、材料出尽くしとして小反落したが、10月通期純利益の連続伸した過去最高更新を見直して割安株買いが続いており、売り方の買い戻しも交錯した。
2Q累計業績は、前年同期比14%増収、48%経常増益、9%純益減益と増減マチマチの着地となった。東日本大震災の影響で落ち込んだ旅行需要が回復に転じ、海外航空券オンラインサイトの刷新やスマートフォン向けのアプリケーションを開発、国内外向けの独自の旅行商品・サービスを展開し、法人団体旅行では公式旅行代理店となったロンドンオリンピックの観戦ツアーを32コース発表、生産効率を重視した営業推進をしたことなどが要因で、純利益は、前年同期計上の投資有価証券売却益が一巡し減益転換した。
10月通期業績は5月の上方修正値を据え置き、純利益は、88億円(前期比6%増)と連続して過去最高を更新し、期末配当は、期初予想の30円を32円に増配、前期の横並びとする。
株価は、今期第1四半期の高利益進捗率業績に円高メリット関連株人気がオンして、年初来高値2768円をつけ、その後、九州のバス会社の株式公開買い付けや業績上方修正が続いたが、利益確定売りで400円幅の調整をした。信用取組は売り長となっており、PER9倍台の割安修正をサポートしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【介護サービス関連特集(1)】市場は高齢者の増加を背景に拡大基調(2012/03/25)
・【特集】セクター別動向「小売(百貨店)関連」(3)(2012/03/10)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(2)(2012/02/24)
・【再生可能エネルギー特集(8)】風力発電の市場動向と関連企業(2012/04/03)