【銘柄診断】ドクターシーラボは安値から急反発、自己株式取得を歓迎し売り方の買い戻しもオン
2012年6月12日 12:41
ドクターシーラボ <4924> は12日、9800円高の23万3800円まで上げて3営業日ぶりに急反発し、前日ザラ場につけた年初来安値22万1100円から底上げしている。同社株は、前週末8日に発表した今7月期第3四半期(3Q)業績が、2ケタ減益転換と悪化、今年5月25日に下方修正した7月通期業績に対して低利益進捗率にとどまったことが響いて前日11日に年初来安値を更新、これに対して同日大引け後に自己株式取得を発表、売り方の買い戻しも交えて歓迎する突っ込み買いが再燃している。
自己株式取得は、経営環境の変化に対応した柔軟で機動的な資本政策を遂行することを目的としており、取得株式数の上限を2000株(発行済み株式数の0.80%)、取得総額を5億5000万円、取得期間を6月12日から6月30日までとして実施する。
一方、3Q業績は、前年同期比5%増収、19%経常減益、14%純益減益と落ち込み、7月通期業績対比の純益進捗率も各58%と目安の75%を下回った。テレビCMなどの積極的なプロモーションを実施したが、無料サンプルや商品に欠品が発生したことなどが要因となった。
7月通期業績は、下方修正値を据え置き、純利益は、59億円(前期比1%減)と前期の過去最高から減益転換を予想している。
株価は、業績下方修正で8万円幅の急落となり、信用取組も薄めながら売り長となっており、戻り場面ではなお強弱感の対立が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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