【銘柄診断】西尾レントオールは今期後半の赤字転落見通しに失望感が強まる

2012年6月11日 16:34

  西尾レントオール <9699> (大1)は4月23日の高値1200円から5月15日の811円まで一段下げを演じ、その後5月22日の戻り高値958円から6月4日の778円までで二段下げを完了した。好業績をベースにした利益水準の高さを踏まえると、調整はこれで終了したものと思われる。

  東日本大震災の復旧復興工事の本格化によりインフラ補修工事やがれき処理工事、被災工場やプラントの修復・点検工事などが増加、各種建機のレンタル需要が盛り上がっている。そのため今2012年9月期の3月中間決算の営業利益は、従来見通しの29億600万円を大きく上回る46億8200万円(前年同期17億1800万円)の着地となった。

  中間決算の好調を踏まえ今9月期についても営業利益を45億2100万円(前期20億2500万円)に増額修正した。しかし、今9月期後半の赤字転落を想定した見通しが失望感を誘ったようで、以後売り物先行の流れに変わってしまった。前9月期は下期に黒字を計上したように、後半特別に赤字を計上する要因もなく、今9月期について増額修正の可能性はかなり強いと思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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