【銘柄診断】イー・アクセスは好業績に反応無し、浮上への材料が見当たらない
2012年6月7日 21:44
イー・アクセス <9427> は5月25日の1万2100円で一応底打ちのパターンなのだが、その後も不安定な動きが続いている。前2012年3月期は営業利益244億円と前々期比40%の大幅増益を確保した。
携帯音楽端末や携帯ゲーム端末、タブレット端末などWi―Fi対応機器の普及により需要が拡大しているモバイルWi―Fiルーターが好調。また、外出先でもスマートフォンをアクセスポイント(親機)として、パソコンやゲーム機器などさまざまな子機とネットにつなぐことができるテザリング機能を搭載したスマートフォンも売上げを伸ばしている。
そうした傾向を受け継ぐ今2013年3月期も営業利益260億円と前期比4%増益が想定されている。ただ、株価は反応しない。PERは3.4倍にまで低下してきているのに出遅れ買いの波が訪れない。好業績がほとんど材料にならないのだから、出直り相場へ向けての手掛かりが見つからない。もっとも、利回りは6.1%に達しており、いい加減に下げ止まりそうな状況ではある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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