【銘柄診断】スズキはインドの趨勢的な増勢に変化無し、日証金で逆日歩発生も
2012年6月7日 11:37
スズキ <7269> は6月4日に155円の安値を示現した。1月の年初来安値1547円に急接近し、4月4日に2072円まで買い上げられた上げを帳消しにしてしまった。
同業他社に比べ明らかに下げ幅が大きいが、これはインドの景気減速により業績面での先行き減速が懸念されているもの。実際、インド新車市場でトップシェアを誇るスズキのインド子会社の5月のインド新車販売は前年同月比5%減と、5か月ぶりに前年実績を下回った。
ただ、スズキはインドで2輪車、自動車について2013年、2014年完成予定で新工場建設に踏み切っており、目先の伸び悩みは一時的で趨勢的なインドの需要増は変わらないと見ている。
今2013年3月期は営業利益1200億円と前期比1%弱増の慎重な見通しでスタートしているが、厳しいコスト管理計画を推し進めていることで、今後大幅な増額が有力と見るアナリストは多い。リバウンドのタイミングを探る動きとなりそうだ。
新規売りの増加で日証金の逆日歩は0銭の状態が続いているが、逆日歩が発生するようだと出直りへのきっかけになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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