花王、中国・上海に化学製品の新工場建設へ 投資額は約50億円
2012年6月6日 19:14
花王は6日、今年4月に、中国における産業用化学製品の生産体制を強化するため、新たに「花王(上海)化工有限公司」を上海市金山区に設立したと発表した。新工場は2014年の稼動開始を予定しており、投資額は約50億円を見込んでいるという。
花王はグローバルな成長をめざし、中国を最重点エリアと設定しており、ケミカル事業においては、需要が伸長している鉄鋼鋼鈑分野や土木建築分野、鋳造用薬剤分野などに向けた化学製品の生産体制を増強する。具体的には、各種産業用洗浄剤や香粧品などの原料に使用する界面活性剤や鋳造用材料などを生産する予定。
なお、新工場でも省エネや環境に配慮してCO2排出量削減を進めるほか、産業分野でのCO2削減や、資源のリサイクルに貢献できる製品の提供を通じて、環境保全に貢献していく考え。