【銘柄診断】アルバックはリバウンド相場入りだが、収益建て直しが急がれる
2012年6月6日 16:49
アルバック <6728> は5月28日の375円を底値に反転、出直りに転じてきた。世界的な景気減速や国内での設備投資抑制の影響により、主力事業であるラットパネルディスプレイ製造装置を中心に受注高の減少に歯止めがかからない状況。
そのため、4月26日に今2012年6月期の営業利益が従来の19億円の黒字から74億円の赤字に減額修正され、その結果、市場にサプライズを与え、その後見切売りが止まない展開が続いていた。
もう少しさかのぼると、今回の下降トレンドの出発点は2011年1月の2408円。そこから延々と下げ続け、今年5月28日の375円に行き着いたのだから、ひとまずリバウンドの動きに転じたのも当然かもしれない。
減額修正と同時に事業構造改革を明らかにした。損益分岐点が引き下がるにしても、今6月期の受注が大きく落ち込んでいるだけに、来2013年6月期の業績浮上もそう大幅なものは期待しにくい。構造改革の具体的な効果が現れるまでは戻りを試す程度の動きにとどまりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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