【銘柄診断】ニコンは前期も大幅増益、今期も大幅増益、体質の強さを見直す
2012年6月6日 16:47
ニコン <7731> は他の輸出関連株同様に調整局面を迎えているが、押し幅はきわめて小さく、再度の新展開入りへいつでも動き出せる状況にある。輸出関連株が軒並み大幅な収益ダウンに見舞われる中で、前2012年3月期も営業利益800億円と前々期比48%増を確保。
タイの洪水などの災害、円高など悪環境を克服している体質の強さが相場の腰の強さが背景。その上で、洪水の影響を脱したデジタル一眼レフカメラの好調、半導体と液晶パネル露光装置の収益改善で、今2013年3月期も営業利益900億円と前期比12%の大幅増益が想定されている。
そうした実態を踏まえ、ここへきて外資系証券が投資判断、及び目標株価を引き上げ、市場の関心も強まってきている。
直近の信用残は売り158万株に対し、買い67万株と大幅売り長状態。日証金でも連日逆日歩が発生している。調整切り上げの動きが鮮明になるようだと、売り方の買い戻しが活発化するパターンだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・JTは株式売出しを嫌い急続落、6月末株式分割銘柄の権利取りに暗雲?=浅妻昭治(2012/06/06)
・『経営者の言葉』小野建の小野哲司代表取締役専務(2012/06/06)
・【介護サービス関連特集(2)】各社とも在宅医療・介護サービス分野の強化方針打ち出す(2012/03/25)
・【特集:ロンドン五輪関連銘柄(1)】関連ビジネスが本格化、経済波及効果に期待(2012/06/02)