【銘柄診断】サンオータスは高利回り狙いの買いが流入し、もみ合い相場が継続へ

2012年6月5日 17:08

  サンオータス <7623> (JQS)は2009年以来300~400円のボックス内の動きに終始していたが、ここにきて300円割れの展開となっている。SS(サービスステーション)におけるガソリン販売は、東日本大震災の影響と消費者の節約志向の高まりにより需要がダウン、価格面でもSS間の競争が熾烈で、原油価格高止まりによる販売価格引き上げが難しい。

  そのため、前4月期の営業利益は従来の3億5000万円から1億円(前々期3億1400万円)へ下方修正されている。ただ前4月期は第1四半期が5700万円の赤字転落が響いたもので、その後は期を追って収益は上昇している。従って、震災の影響が一巡する今2013年4月期は増益転換が有力視される。

  同社のその他の事業はレンタカー、中古車売買などを行うカーライフサポート事業とBMW車、フォード車、ジャガー車などの輸入車を取り扱うカービジネス事業部門。業態的に上値を買い上がりにくい点は否めず、それが長期のもみ合いにつながっている。利回りが3.5%に達しているので、もみ合いを下に突き抜けることもなさそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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