【今日の言葉】TOPIXの安値の意味するもの

2012年6月5日 10:08

  『TOPIXの安値の意味するもの』=4日(月)の東証1部の指数が明暗を分け話題となった。TOPIX(東証株価指数)が692ポイントまで下げ、2009年3月につけた安値698ポイントを切ってリーマンショック後の安値を更新した。

  一方、日経平均株価の4日の安値は8238円で、2008年10月の安値6994円に対し1200円以上も余裕がある。これは、両指数の採用銘柄等の違いが大きい理由。

  採用銘柄数は、日経平均株価が東証1部の中の225社、TOPIXは全社。計算対象となるのは、日経平均が「株価」だけに対し、TOPIXは「株価と株数」の両方。極論すれば、日経平均の場合は値動きの激しい中小型銘柄が動けば値を維持できる。しかも、人気がなくなれば採用銘柄を入れ替えるということも可能。

  TOPIXはそうはいかない辛さがある。家族でいえば長男だけ潤えばよいという考えや、社会なら一握りの金持ちだけが潤えばよいというのと似ている。本当は次男も3男も家族全員が幸せでなくてはいけないし、社会全体も、そこそこ、裕福でなくてはいけない。TOPIXの歴史的安値は政治の無力さを突きつけているのだろうか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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