ホンダ、インドネシアで新四輪車工場を建設開始 2014年に稼働

2012年6月4日 18:02

 ホンダのインドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社であるピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター(本社:ジャカルタ、以下HPM)は4日、新四輪車工場(ジャカルタ近郊・カラワン工業団地内)のくわ入れ式を実施した。式典にはインドネシアの工業省高官を来賓として招き、ホンダからは伊東孝紳代表取締役社長が出席した。

 伊東社長は、「インドネシアは2011年にアセアンの中で最も大きな自動車市場となり、Hondaにとっても大変重要な市場。新工場の稼働により、インドネシア経済に貢献するとともに、BRIOや他の新型車など、インドネシアのお客様が求める商品を、早く、安く、低炭素で供給していく」とコメントしている。

 新工場の年間生産能力は12万台で、急速に拡大するインドネシア市場に対応するため2014年中の稼働開始を予定している。生産機種は、アジア市場向けに開発された「BRIO(ブリオ)」に加え、BRIOをベースとした多人数乗りMulti Purpose Vehicle(MPV)を計画しており、インドネシア乗用車市場の大半を占めるMPV市場に向けた商品を拡充する。投資額は約3兆1,000億ルピア(約270億円)で、立ち上げ時の従業員数は約2,000人を予定している。これにより、年間生産能力6万台の既存工場と合わせたHPMの年間生産能力は18万台となる。

 また、現地での開発力を高め、高効率な生産体制を構築し、現在約50%であるインドネシアにおける部品の現地調達率を約80%まで高めることにより、高品質な製品をスピーディーに、低価格で提供することを目指す。

 なお、インドネシアでのBRIOの発売は、タイからの完成車輸入により、2012年中を予定している。2013年よりインドネシア向けBRIOの生産を既存工場で開始し、2014年からは新工場に移管する予定。

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