三井住友銀など、RBSからの航空機リース事業共同買収を完了 業務開始へ
2012年6月4日 17:07
三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の子会社である三井住友銀行(SMBC)、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、ならびに住友商事は、3社からなるコンソーシアムにより、英国の大手金融機関であるロイヤルバンク・オブ・スコットランドグループ(RBS)との間で今年1月16日に合意した契約に基づき、英国時間6月1日に同行傘下の航空機リース事業の共同買収を完了し、「SMBC Aviation Capital」として業務を開始したと、4日発表した。買収額は総額で約73億ドル(約5,700億円)で、買収後の出資比率はSMFL:60%、SMBC:30%、住友商事:10%。
また、6月1日付で、買収した航空機リース事業会社の経営管理を担う専門部署として「航空機金融部」を、航空機リース案件に特化した審査部署として「航空機審査部」を、それぞれSMFLに設置したほか、SMBCにおいても、当該事業会社の経営管理を所管する「航空機金融室」を国際統括部の部内室として新設した。また、住友商事は、SMFLの航空機金融部及び航空機審査部に人員を派遣し、SMFL及びSMBCと共同で当該事業の拡大並びに経営管理体制の強化に貢献する。
航空機リース業界では、アジアを中心とする新興国市場の成長に伴う航空旅客輸送量の増加、格安航空会社(LCC)の台頭などを受けて、航空機への需要が今後も堅調に拡大していくと見込まれている。このような見通しの中、資産規模で世界第4位に位置し、業界最大手の一つであるRBSの航空機リース事業を共同で買収するとともに、現在SMFLと住友商事が合弁会社SMFL Aircraft Capital Corporation B.V.を通じて共同展開する航空機リース事業を、今後1年以内を目処に同事業に統合することを目指し、引き続き増大するアジアを始めとする新興国の航空需要を取り込み、更なる事業の拡大を図っていく。コンソーシアム合算では管理・保有機体数では世界第3位となり、世界のトップティアの航空機リース事業を運営することとなる。