コクヨ、「ザ・コンランショップ」中国第一号店を上海に7月オープン

2012年6月4日 13:23

 コクヨは4日、同社グループのLmD(エルエムディー)インターナショナル株式会社(本社:東京都港区)が、7月19日に上海市文定地区のWENDING PLAZA内に、中国初上陸となる「ザ・コンランショップ上海(文定)店」を開業すると発表した。

 「ザ・コンランショップ」は、英国人インテリアデザイナー、テレンス・コンランにより世界中から厳選したインテリアアイテムを扱うホームファニシングショップ。1973年に、ロンドンに現在の本店となる1号店をオープンし、以来、フランス(パリ)、アメリカ(ニューヨーク)、イタリア(ミラノ)、アイルランド(ダブリン)、日本と、現在では6カ国10都市に13店舗を展開している。

 日本では、コクヨグループのLmDが展開ライセンス権を持ち、新宿(東京)、丸の内(東京)、名古屋、大阪、福岡に加え、埼玉県越谷市のアウトレットショップ「ザ・コンランショップ ウェアハウス」、今年5月に渋谷ヒカリエ内にオープンしたシングルコンセプトショップ「ザ・コンランショップ キッチン」の7店舗を展開している。

 今回、コクヨグループLmD社は、日本に加えて中国・香港・台湾・マカオでの「ザ・コンランショップ」ライセンス権を獲得し、富裕層の関心が資産からライフスタイルへと広がり、また経営層の執務空間のトレンドもシフトしつつある中国上海市場を焦点に第一号店を開き、市場特性の把握・事業展開モデルの検証を行っていく。

 「ザ・コンランショップ上海(文定)店」では、より豊かで上質なライフスタイルにこだわるテレンス・コンランの世界観を、リビングやダイニング、キッチンといった空間ごとに表現する。店舗面積は約400平米と小型店舗ではあるが、多彩なアイテムで構築した各空間は「ザ・コンランショップ」のエッセンスを充分に体感できるものになっている。中国現地のハイエンド顧客に向け、顧客の住居空間づくりに大きな役割を担う設計事務所やデザイナーと連携し、空間提案を強化していく。

 また、「ザ・コンランショップ上海(文定)店」のターゲット顧客は企業経営層であることも多く、コクヨグループの中国市場におけるオフィス家具関連事業とのシナジー創出も狙いとし、国誉家具商貿(上海)有限公司(コクヨファニチャー子会社)と連携し、執務空間・レセプション空間などへの提案機会も平行して探っていくという。

 コクヨファニチャーでは現在、中国のハイエンドからミドルハイエンド顧客企業をターゲットに、オフィス家具の開発・生産・販売・物流のフル・バリューチェーンを整備・強化している。特に販売においては、設計事務所やデザイナーとの関係構築・強化を進めている。今後、「ザ・コンランショップ上海(文定)店」と連携した動きを持つことにより、中国のハイエンド顧客・設計事務所やデザイナーに向けたプレゼンス強化を図るメニューを加えることになる。

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