【銘柄診断】三菱UFJフィナンシャル・グループは海外展開で収益拡大目指す

2012年6月3日 10:48

  三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> が底入れの兆しを強めてきた。5月21日の335円で底打ちとの見方が広がり、そこからリバウンドの動きに転じたものの、ここへきて改めて売り直される展開。そして5月31日の336円でダブル底を形成、今回は底入れにより強いシグナルを送っている。

  国債などの債券売買益や国際部門の貸出関連収益が増加し、前2012年3月期の純利益は9813億円と、前々期比68%の大幅増益を達成した。ただ、米モルガン・スタンレーの持分法適用会社化による負ののれん約2900億円の寄与が大きい。

  この特殊要因を除くと、純利益は約6913億円。今2013年3月期の純利益は6700億円とそれを下回ることになる。ただ大手行の中でもアジアを中心とした海外収益拡大の期待は大きく、欧州金融不安も欧州銀行の買取チャンス発生につながる。

  株価の十分な下げで配当利回り3.5%、PBR0.5倍と投資対象としては魅力的な株価水準にある。連日個人投資家の買いも流入している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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