【銘柄診断】セガサミーホールディングスは1000万株の自己株式取得でV字回復業績を見直し急続伸

2012年6月1日 12:41

  セガサミーホールディングス <6460> は1日、104円高の1497円まで上げて急続伸し、前日ザラ場につけた年初来安値1338円からの底上げを鮮明化している。前日31日大引け後に自己株式取得を発表したことを手掛かりに、今3月期業績の増益転換業績を見直し割安修正買いが増勢となっている。

  自己株式取得は、資本効率の向上を図るとともに、機動的な資本政策に備えることを目的としており、取得株式数の上限を1000万株(発行済み株式総数の3.98%)、取得総額を170億円、取得期間を6月7日から9月28日までとして実施する。

  一方、同社の業績は、期中に上方修正した前3月期業績を期末の3月にコンシューマー事業の家庭用ゲームソフトの構造改革の実施で一転して下方修正したが、今期は、この構造改革効果にパチンコ・パチスロ機の続伸などから増収増益転換、純利益は400億円(前期比83%増)とV字回復を予想した。

  株価は、前期業績の下方修正は織り込み済みとして年初来高値1780円まで買い進んだが、逆に今期業績のV字回復予想では市場コンセンサスを下回るとして同安値まで400円幅の調整となった。PERは9倍台と割安であり、自己株式取得を手掛かりにリバウンド幅を拡大しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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