【銘柄診断】ナノキャリアは期待人気が剥落し株価は調整入り、業績支援を待つ
2012年6月1日 11:23
ナノキャリア <4571> (東マ)は4月26日の高値7万7400円から急降下に見舞われ、5月29日には3万3200円まで売り込まれた。わずか1ヶ月で58%の下げ率だからきつい。
3月29日にエーザイと共同研究契約を締結したと発表しストップ高に急伸した。以後、遺伝子キャリアに関する物質特許が欧州で特許査定を受けたと発表、センサー結合型ポリマーミセルに関する物質特許が中国で特許査定を受け、米国癌学会でもエピルビシンミセルの試験内容が報告されるなど材料ラッシュの局面を映し、買いが買いを呼ぶ急伸相場を見せた。
しかし、その後は材料が途絶え、売り人気が強まっているところに業績悪化の見通しが明らかになり、下げに拍車をかけている。
前2012年3月期の3億3300万円の営業損失に続き、研究投資が先行する今2013年3月期も営業損失は11億7200万円に拡大する見込み。業績面の支援が株価の戻りに必要な材料と言えそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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