【銘柄診断】日本風力開発は業績低迷が響き低調、浮上への支援材料も見通し難

2012年6月1日 09:51

  日本風力開発 <2766> (東マ)は5月15日に4万8750円の安値に売り込まれ、その後も底値圏での展開を続ける低調な足取り。波動を長いスパンで見ると、2008年3月の52万9000円から調整は始まっている。

  風力発電という再生可能エネルギーの将来性を評価して買い上げられたものだが、期待とは裏腹に業績は2010年3月期に営業損失に転落、その後も損失状況を抜け出せないでいる。株価のロングランの調整は先行し過ぎた株価と実態が折り合いをつけている動きと言える。

  現在は補助金制度の縮小などから風力発電の新規開発は低迷。前2012年3月期も営業利益は13億2900万円の損失となった。電力会社による再生可能エネルギーの買取が7月から開始されるが、現在既存設備分の対象については検討段階で、制度内容によっては事業環境が大きく変わる可能性があるため、今2013年3月期についての見通しは公表していない。今の所、底値圏脱出への手掛かり材料は見えないままだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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