【銘柄診断】NECは個人投資家の押し目買いが膨らむ、今期は急回復の見込み
2012年5月30日 21:38
NEC <6701> は低迷が続き5月29日に105円の安値をつけた。100円でも割り込めば、まさに歴史的な事態だが、さすがに100円接近場面では個人投資家の買いが膨らんできている。
押し目買いの膨らみが株価の戻りの妨げになっているだけに、必ずしもいい現象ではないが、少なくとも日本電気の100円はそれなりに抵抗を発揮するラインとの見方が多いことを示している。
前2012年3月期の業績悪化(純利益は1102億円の欠損)を受け、構造改革の実施を表明。1万人(グループ従業員5000人、外部委託など協力会社5000人)の人員削減をはじめとしたコスト低減策など中心に、事業の選択と集中を進めている。
主力のITサービス事業が緩やかに回復していることとあいまって、今2013年3月期の営業利益は1000億円(前2012年3月期は737億円)の大幅増益が見込まれている。
今3月期は3期ぶりの年4円の復配を公表しており、配当利回りは3.5%の高い水準。中勢的には買い場に届いた印象だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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