【銘柄診断】ニッケは新規売りが急増、仕手相場への舞台づくりが着々と進展
2012年5月29日 21:37
ニッケ <3201> の商いが膨らみ、動意を強めてきた。きっかけは25日に、大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業に参入すると発表したこと。
兵庫県にある同社保有のゴルフ場を閉鎖し、出力は9800キロワットで投資額は30億円、2013年3月の稼働を目指す。再生可能エネルギーの全量買い取り制度をにらみ、売電事業を新たな収益源に育てる意向だ。
ただ、そうした材料に対し、信用の売りが大きく増加している。直近5月18日申し込み現在でも信用残は売り34万株、買い5万株と大幅な売り長状態となっていた。ところが、5月28日売買分では新規売りが54万株も急増、結果、日証金では55万株の大幅な株不足となってきた。
一方で、今回のメガソーラー事業進出の発表を受け個人投資家の買いも膨らんできた。需給面では仕手相場への舞台づくりが着々と進展している気配だ。PBRは0.7倍に過ぎないし、配当利回りも3.2%と、指標面でも投資対象になり得る存在だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【話題株】フライトシステムの決済システムが「ザ・リッツ・カールトン沖縄」で稼働を開始(2012/05/29)
・【銘柄フラッシュ】帝国繊維やルックが急伸し川崎汽船やパナソニックも堅調(2012/05/29)
・電子書籍関連銘柄特集(3)=競争が一段と激化するタブレット型携帯端末市場(2011/05/10)
・地熱発電特集(4):地熱発電を国内・海外で事業展開する主要な関連企業(2011/05/08)