【銘柄診断】コマツは中国離れの相場へ移行、新興国需要取り込み連続増益
2012年5月29日 16:50
コマツ <6301> が調整色を強めている。昨年来、中国市場の景気低調が常に株価の重石になってきたが、今2013年3月期の見通しでは中国の売上げは全体の11%程度にダウンする予想。それに比べ、株価の反応が敏感過ぎる。
中国景気低調の前2012年3月期は営業利益2563億円と15%増益を確保したし、中国の景気回復の遅れにも関わらず今2013年3月期も営業利益3150億円と前期比23%増が見込まれており、株価の中国離れが進むことになりそう。復興需要に伴い国内の売上げが好調なほか米国でもエネルギー、鉱山向け機械が順調。
アジアでは最大市場であるインドネシアにおいて鉱山向けの需要が引き続き伸長、インド、マレーシアなど他のアジア市場でも需要が堅調だ。新興国向けの売上げは長期的にも増加していく方向が想定される。
実態から見た割安さを手掛かりに連日個人投資家の資金が流入しており、リバウンド相場にきっかけ待ちのニュアンスだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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