子ども34人含む85人殺害に非難談話 外相
2012年5月29日 11:00
シリア北西部のホムス県ホウラ市で今月25日から26日にかけて、34人の子どもを含む85人の市民が殺害されたことを確認したと国連シリア監視団(UNSMIS)が報告していることについて、28日、玄葉光一郎外務大臣は「我が国はこのような非人道的な暴力を断固非難する」との談話を発表した。
そのうえで、玄葉外務大臣は「このような悲劇が生じるに至った責任の少なくとも一端はアナン国連・アラブ連盟共同特使の提案である居住区内及びその周辺における部隊の展開の即時停止、重火器の使用停止、軍隊の撤退開始を未だ履行していないシリア政府にあることは明らか」とした。
そして日本としてシリア政府に対して「アナン特使の提案を完全に履行し、市民を保護すべき責任を果たすようあらためて強く求める」と述べた。
また「国連安保理決議第2042号、第2043号に従い、全ての暴力が完全に即刻停止されるよう望む」と強く暴力停止を訴えた。