【銘柄診断】ヤマハ発動機は業績も株価も今がボトム圏、二輪車は趨勢的に増加
2012年5月27日 20:29
ヤマハ発動機 <7272> が整理色を鮮明にしている。今2012年12月期の第1四半期決算で営業利益が124億円と前年同期比39%の大幅減益になったことが響いている。
マリン事業が米国で好調なほか特機事業、自動車用エンジンも売上げを伸ばした。ただ、二輪車の新興国向けでタイ、ベトナム、インドでは増加したがインドネシア、ブラジルでは減少、明暗を分けた。
今12月期通期では営業利益450億円、前期比15%減益の当初見通しを据え置いている。インドに二輪車の新工場建設を明らかにするなど、新興国向け需要は趨勢的な増加をたどるものと見られる。
同社はアセアン市場で二輪車を全車種FI化すると発表したが、販売競争の激化でFI化によるコスト増分を販売価格に転嫁できていない。しかし、今後のコストダウンにより競争力を取り戻した時、他社との差別化による売り上げ増が期待される。
二輪車事業の回復により、業績も次第に回復の方向に向くことが予想されている。株価も業績も今がボトム圏と思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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