【銘柄診断】キヤノンは今期増額で業績好調だが、株価の下げは想定外の動き

2012年5月27日 10:14

  キヤノン <7751> が下げを鮮明にしている。5月24日は3100円の昨年来安値更新となったが、これは2009年7月以来の低い水準。

  今2012年12月期の第1四半期の営業利益は826億円と前年同期比0.2%増の微増となった。売上げは1.2%の減収で、各種コストダウン効果が微増益につながった。デジタル一眼レフカメラの需要は全地域で引き続き拡大する見通しで、コンパクトデジタルカメラも高画質モデルやネットワーク機能搭載機種などの高付加価値製品を中心に増加が見込まれる。

  オフィス市場で、オフィス複合機は引き続き緩やかな成長が続き、レーザープリンターは、当期後半には回復基調で推移すると見込まれている。そのため。今12月期の営業利益はスタート時の3900億円が早くも4500億円と前期比19%増へ増額修正された。そうした好業績にも関わらず株価は軟調で、電機株あたりの波乱が連想売りを誘っているようだ。

  配当利回りは3.7%の水準に達した。ここ個人投資家の押し目買いも活発化しており、いきなりの反転相場入りも十分に考えられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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