【銘柄診断】山善はもみ合いも夏の節電人気を先取りし割安修正余地
2012年5月25日 13:18
山善 <8051> は25日、7円高の660円と続伸して寄ったあと、8円安と下ぶれるなど前日終値を挟みもみ合っている。年初来安値から100円幅の底上げをして利益確定売りが交錯しているが、全原子力発電所が運転停止するなか、前日24日には気象庁が3カ月予報を発表、西日本では平年より気温が高く推移するなどと観測しており、夏本番を前に同社株に節電関連株人気が再燃する可能性もあり、割安修正余地がありそうだ。
昨年夏に同社は再三、業績を上方修正、関連人気株の一角として株価も急伸しており連想も強まろう。同社は機械・工具商社だが、家庭機器部門では、扇風機、ストーブ、ホットカーペットなどの季節家電製品やプライベートブランド商品を展開、昨年夏は冷風扇風機「スリムファン」がヒット、このほかネット通販「くらしのeネット」の取扱高が拡大したことなどが寄与して、前期業績を昨年8月、10月と上方修正し、純利益は49億3300万円(前々期比13%増)と続伸した。
今期業績も、事業部制の導入などの機構改革とともに、各種拡販企画や販管費削減などを進めて続伸、純利益は、前期計上の固定資産譲渡に伴う特別損失24億3100万円一巡で62億円(前期比25%増)と連続増益率拡大を予想している。
株価は、前期第3四半期の好決算をテコに年初来高値741円まで2割高しほぼ往って来いの調整をした。PER9倍台の割安修正で高値を奪回する展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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