【銘柄診断】エイジアはソフトウェアの品質再確認を進め、事業拡大のテコに
2012年5月20日 11:52
エイジア <2352> (東マ)は年初来安値圏での展開となっている。前2012年3月期は営業利益9300万円と前々期比43%の増益を達成した。ただ、今2013年3月期について営業利益5600万円と前期比40%減へ、一転大幅増益予想が明らかになったため、処分売りが増加し、株価の一段の下げを誘引した。
前3月期は同社の作成したプログラムの不具合でシステム障害が発生した。プログラムの不具合を皆無にすることは非常に困難ではあるが、今3月期の第1四半期、第2四半期を中心にソフトウェアの品質再確認及び強化に経営資源を重点配分することが利益の足かせとなる。
一方で、利幅の薄い受託開発事業を大きく縮小させるなど、構造改革が進展している。主力のメールアプリケーションソフトの分野においては、利益率や売上継続性の高いクラウドサービス(ASP・SaaS)の販売強化に努め、eコマースの売上増を実現するための新しいアプリケーションソフトの開発にも注力している。先を見据えた中期投資の買いが流入してくるパターンが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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