【銘柄診断】パイオンは好材料の織り込みが一巡し、新たな展開材料を待つ局面
2012年5月20日 11:52
パイオン <2799> (JQS)は4月4日の高値1万9650円から調整に入っていたが、底入れが近づいているニュアンスだ。4月高値示現に際しては好調な業績が手掛かりとなった。
前2012年3月期は営業利益21億5200万円と前々期比24%の増益を確保した。スマートフォン端末への買い替え需要の増加やタブレット端末といった新たな需要が喚起された。
ネクストジョイ及びアドバンスサポートの連結子会社化による販売エリア拡大、スマートフォン、タブレットPCの拡販、コピー機、ビジネスフォンを含むOA機器の売り上げ増などが業績好調の要因。そうした勢いを引き継いで今2013年3月期も営業利益23億円と前期比6%増益が見込まれている。
ただ株価の流れとしては、当面の好材料の織込みは一巡したと思われる。PERは4.2倍と超割安なのだが、中期展望ではスマートフォンの次の展開材料が見当たらないことがネックになっているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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